「きれいな髪だね。おひなさまみたいだ」 ―― 子供の頃に出会った、ある少年の言葉が忘れられない少女は、いつかまた彼に 逢えることを信じてその黒髪を伸ばしつづける。 少女の名は綾瀬みのり。 彼女の夢は「 “世界のヒナガタ”こと雛形英二を超える世界のトップデザイナーに なること」。そして、夢をかなえるまでは絶対に恋をしないという誓いを立てていた。 みのりをそれほどに追いつめる理由は、ただひとつ。それはみのりが5歳の頃、 母親の好きな「デイジー」をモチーフにしたデザイン画を雛形英二に奪われたため。 このことがきっかけで、幸せだったみのりの家庭は一転してしまったのだ。 一方、雛形はそのデイジーシリーズで世界的に有名なデザイナーへと登りつめる。 10数年後――。宝条デザイン学園に入学したみのりは、偶然にもあの少年・亮と再会する。 だが亮は、なんとみのりの生涯の「敵」・雛形の実の息子だった! 現代版“ロミオとジュリエット”ともいえる北川みゆき著作(小学館刊)の大人気コミックス 『東京ジュリエット』を原作とする台湾ドラマ。 そのドラマチックな展開が台湾の若者たちの心をとらえ、2006年6月の放送開始後、 瞬く間に好評を博す。 『イタズラなKiss〜惡作劇之吻〜』など、これまでコミカルな役柄が多かったアリエル・リンは、 本作ではデザイナー志望の勝気な女の子を熱演。 また、現在の台湾アイドルを代表する飛輪海〈フェイルンハイ〉の一員であるウーズンの セクシーなまなざし、さらにはハリウッド映画にも出演している名バイプレイヤーの サイモン・ヤムが出演し、本作を引き締めている点にも注目したい。